毒親問題を解決する方法はたった1つ
これまで、私の家庭環境について触れてきましたが、そろそろ具体的な解決方法についても触れていきたいと思います。
まずテーマが広がりすぎないように、問題を「毒親」と定義してみます。
で、結論からいいますと、毒親問題を解決する方法、それは「毒親から距離を取ること」です。
ではなぜこの結論に至るのか、思考検証を交えて理由についてお伝えしたいと思います。
まず、「毒親から距離を取ること」以外に、毒親への対策にはどんなものがあるでしょうか?
いくつか挙げてみます。
ではこれらの対策に消去法的アプローチで思考検証してみます。
・毒親にとっていい子を演じる
毒親との関係性構築という点においては、もっとも有効なアプローチでしょう。
ですが、あなたが毒親と認定している時点で、あなたと毒親が相容れないことがわかっているわけなので、あなたが無理をすることになるでしょう。
あなたの精神を滅ぼし、あなた自身が毒親化していくことでしょう。
よって、このアプローチは不適切です。
・毒親に気持ちを吐き出す
これは自身の溜まった想いを吐き出すことで一時的な安堵や高揚感をもたらすかもしれません。
毒親にとっては、これまで知らなかった子どもの想いを知ることができ、見方が変わるきっかけになる場合もあるかもしれません。
また嫌なことは嫌だとはっきり伝えることで何か変わることもあるかもしれません。
ですが、毒親が毒親である理由を考えてみると、あなたの想いを知らなかったから、毒親だったのでしょうか?
あなたの想いがどうであれ、毒親は毒親側に問題があるから毒親なのです。
あなたの想いなどどうでもよく、自分の価値観を押し付けるタイプの毒親、特に過干渉のタイプの毒親にはあまり効果がないと思われます。
よって、このアプローチも不適切と言わざるを得ません。
・毒親を無視する/考えないようにする
子である限り、親を頼る場合もあるため、無視することができないという矛盾が生じて破綻しやすい対策です。
また、無視したり、考えないようにするというのは相手を意識しているからこその行動であり、余計に毒親を意識することになるでしょう。
よって、このアプローチも不適切です。
・毒親を許す
悟りを開くような高次元のアプローチ方法ですね。
親も人間であるから仕方ないとか、感謝しようとか、恩返ししてあげようとか思って、自分が高尚な人間としてふるまうことが前提となります。
ですが、あなたは痛みを感じている自分を無視して、自分に嘘をつき続けられますか?
自分を攻撃してくる毒親に対して感謝するというのはおかしな話ですよね。
よって、このアプローチも不適切です。
付け加えると、問題解決などしませんので、毒親を許す必要性なんてないし、
あなたがあなた自身を大切に思えるようになってほしいと私は願います。
さて、毒親への対策について思考検証をしてきましたが、どれも解決方法というまでには及びませんでした。
実はこれまでの対策には共通点があります。
それは、「毒親を自我の中に明確に問題意識として持つこと」が前提になっており、問題に対して何かしらの行動や考え方をプラスするという足し算的な発想になっています。
これに対して、「毒親から距離を取る」というのは、「毒親を自我の中で小さくしていく」こと、つまり引き算的な発想になっています。
そしてこの引き算的発想こそが毒親問題を解決する唯一の方法であると私は考えています。
ではなぜ引き算的発想が、毒親問題解決の糸口になるのか?
その理由についてはまた今度書ければと思います。