緊迫の食卓
母の料理にはいくつか欠点があった。
- 料理作業が遅い
- 並行作業が苦手
- 量が多い
- まずい
例えば、最初はご飯と、大量のおかずのみが出る。
これでどうやってご飯を食べたらいいのかという状態。
30分ほどすると、主食が出てくる。
次にアツアツの味噌汁が出てくる。
もうこの時点で1時間ほどたっているのだが、最後に大量のまずいおかずが出てくるので誰も食べられない。
その結果、本人はなぜ食べないのかと周りに怒り出す。
父はそんな母に対して怒り出す。
結果的に場外乱闘に繰り出して、洗濯かごがバキバキに壊れる。。
なんてのは日常茶飯事だった。
家族みんなでゆっくり談笑しながら食卓を囲むなんてのは幻想だと思っていた。